プライマリストレージの重複排除: NetAppとOcarina Networks

最近、重複排除技術が非常に注目を浴びています。重複排除技術を使うと容量の使用量を大きく減らすことができ、コスト削減につながるためです。
現在、重複排除技術は、バックアップやアーカイブなどのセカンダリストレージに対して主に適用されています。バックアップやアーカイブは重複を多く含むケースが多いので重複排除の効果が出やすい、というのと、性能要件がプライマリと比べてあまり厳しくない、というのが理由です。

しかし、最近はプライマリストレージに対して重複排除技術を適用するケースも、少しずつですが出てきています。プライマリストレージでは重複排除率は低めになるのですが、ストレージ自体が高価なため、重複排除のコストインパクトも大きいというメリットがあります。
先陣を切ったのはNetAppです。NetAppは、ファイルシステムの一機能として、post-process(後処理)型の重複排除機能を加えています。他社はそれを追いかけている状況です。他社はNetAppに対抗するために、Startupの重複排除技術を導入するケースが出てきています。
Ocarina Networksは、そんな重複排除技術を持つStatupの一社です。BlueArc、EMC、HP(PolyServe)、Hitachi Data Systems、Isilon SystemsがOcarina Networksと提携を結び、各社のNASに重複排除機能を加えられるようにしています。
Ocarina partners take on NetApp in primary storage dedupe
今後、目が離せない分野の一つです。