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実は誰でもリーダーになれる

「地位が無いからなんて言うのは単なる言い訳だ」

新規事業の企画をしているときに、上司に言われて印象に残っている言葉があります。「下からだってリーダーシップはとれる。地位が無いからリーダーになれないなんて言うのは単なる言い訳だ。」
私が事業部に提案をしてうまくいかない結果に終わるたびにその言葉を繰り返されたものです。そのときは、私はその言葉の意味がよくつかめませんでした。リーダーになるためには地位が絶対に必要だと思っていたからです。意義あることを言ったとしても、地位の無い状態では事業部は真剣に聞いてくれない。地位を上げてくれれば僕の言うことももっと真剣に聞いてもらえるはずなのに…。そんなことを思っていたような気がします。
いつの頃からか、上司の言っていることが本当だとわかってきました。

最初は話半分でしか聞いてくれなかった人たちが、真剣に話を聞いてくれるようになってきたのです。恐らく、検討が進む中で、提案がより研ぎ澄まされてきたということと、新規事業に対する自分自身の情熱が高まってきたせいではないかと思います。価値あることを熱意を持って話していれば、上の方々は驚くほどに真摯に話を聞いてくれるということがわかってきたのです。

情熱で人を動かす

肩書きがあれば人に話を聞いてもらいやすくはなります。しかし、肩書きが立派でも、話を聞いて中身がイマイチだったとしたら、その人のことを信じてみる気にはならないと思うのです。聞き手を自分のファンにしてしまうには何が必要かということを考えたとき、肩書きというのはほんの少しの影響しか及ぼしていないのではないか、そんな風に思います。もちろん、上司が部下に命令して仕事を行わせる、そういうケースでは地位が重要でしょう。しかし、新規事業の立上げのために味方に引き込むという活動は、命令して人を動かすというのとは全然違います。その人に自分という人物と提案内容を信じてもらって、自発的に動いてもらうという形になります。そういうケースでは、地位よりも提案の中身や話し手の情熱の方が遥かに重要であり、どんな下っ端でも組織を動かせる可能性があると私は思います。