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Cisco・EMC・VMwareが提携: Virtual Computing Environment (VCE) Coalition

市場

先週、Cisco、EMC、VMwareの三社がVirtual Computing Environment (VCE)と呼ぶ提携を発表しました。Ciscoブレードサーバ(UCS)とスイッチ(Nexus 1000V)、EMCのストレージ、VMwareのvSphereという各社のコンポーネントを合わせたパッケージ製品「Vblock」を提供するほか、Acadiaというジョイントベンチャーを起こして、プリセールス、プロフェッショナルサービス、サポートを一体となって行える体制を作るとのことです。

この発表を見てまず驚いたのは、VMwareがここまでEMC/Cisco寄りの発表をすることです。今までVMwareは中立の立場でパートナーと連携してきており、EMC/Ciscoの競合たちとも非常に良好な関係を築いていました。例えば、HPは仮想化市場で36%のシェアを保有していますが、そのほとんどはVMwareのはずです。

HPがVMwareからすぐに離れるということはさすがに無いと思いますが、最近のHPとCiscoの対決姿勢の高まりを考えると、恐らく中期的にはVMwareからMicrosoft・CitrixへHPは比重を移してくるような気がします。更に、HPの他にIBMDellなどの会社も集まって、EMC/Cisco連合に対抗する提携を作ってくる可能性もありそうです。MicrosoftやCitrixなどにとっては、仲間を増やす絶好のチャンスになりそうな気がします。

VMwareがこの状況を乗り越えるためにどのような戦略を打ち出してくるのか、非常に興味深いところです。

最近、OracleのSun買収や、Brocade買収の噂など、ITプラットフォーム業界は垂直統合的な動きが目に付きますが、この提携もその一つに位置づけられるかもしれません。水平分業によるBest Of Breedから垂直統合へと時代は変わりつつあるのでしょうか。