米国で優秀なトップ人材を雇う利点とは: (2)優秀な人材を素早く集められる

米国で優秀なトップ人材を雇うことの利点として次に挙げられるのが、「優秀な人材を素早く集められる」ということです。以前ブログに書いたように、最初に優秀な人材を集めるのは事業立上げの大きなポイントの一つなので、これは非常に大きなメリットになります。

では、なぜ、優秀なトップ人材を雇った方が、優秀な人材を素早く集められるのでしょうか?

それは、優秀なトップ人材は、以前働いていた会社で、子飼いとも言うべき優秀な部下陣を持っているからです。新たな事業を始めようとするときには、その子飼いの優秀な部下に声を掛け、数人引き抜いて来て組織基盤を作りあげていくのが普通です。

この様に組織を作れるということは、実は大きな価値があります。

事業を始めようとするときには、その事業は海のものとも山のものともわかりません。失敗する可能性が高い賭けのようなものです。そのようなできたてホヤホヤの事業に、既に良質のポストについている優秀な人材が飛びついてくるでしょうか?不可能とは言いませんが、かなり困難なことは間違いありません。日本人だけでこの人材集めをしようとすると、かなり厳しいことになるでしょう。

そういったときに、優秀なトップ人材がいれば、事業規模がまだ全然小さかったり立上げホヤホヤだったりしても、その人の能力や経歴を信じて、昔の部下や知り合いが組織に入ってきてくれるのです。

なお、立上げ時には、このようなコネを使った雇用が非常に重要になりますが、後々、事業がある程度成長した後でも毎回コネを使うべきかというと、そうでも無いと思います。やはり、いい面・悪い面の両方があると思います。これに関しては、そのうちブログで書いてみたいと思います。