今後のジャーナリストに必要な能力は、マーケティングと被っている気がする
佐々木俊尚さんもつぶやかれていたようですが、MashableのThe Future Journalist: Thoughts from Two Generationsという記事が非常に面白かったので、気になったところを意訳してみました。
The Future Journalist Is… (今後のジャーナリストは…)
- multimedia storyteller: 適切なストーリーを適切なタイミングで提供するために、適切なデジタルスキルとデジタルツールを使いこなすことができる
- community builder: コミュニティの管理人として、多様な聴衆の間で起こる会話をファシリテートする
- trusted pointer: ある分野における、素晴らしいコンテンツを発見してシェアする; ノイズをフィルターする能力で他者に信頼される
- blogger and curator: 自分の意見を持つ; Webコンテンツのキュレーターとなる; リンクエコノミーに参加する
- able to work collaboratively: 多様な人々の仕事を繋ぎ合せて利用する方法を知る
これらを見て感じたのは、米国IT企業のマーケティング部隊や独立コンサルタントたちがやっていることと非常に似ているなあということです。その方たちがやっていることを、上記と対応する順番で書いてみると、
- Twitter/Facebook/Blogを使ったり、youtubeでビデオをアップしたり、プレゼン内容をUstreamで流したり、とにかく多様なメディアを駆使して顧客にストーリーを配信している
- Twitter、Facebook、Blogで顧客やパートナーと繋がっていて、そこで起こる会話をファシリテートしている
- 自分が詳しい分野で面白い情報があると、すぐにTweetで発信
- Blogで自分の意見を常に発信している。また、単に自分の意見を言うだけでなく、旬な話題をしっかり選んで、他のBlogと議論を深めていく
- そういった活動の中で自分のネットワークを拡げ、新たな仕事に繋げていく
と、上記で書いたようなことをまさにやっていると言えるのではないかと思います。もちろん、これらを全て行っている方は少ないと思いますが、私がよくウォッチしている米国ストレージ業界だけを見ても、結構な数のマーケティング/コンサルタントの方たちが、こういうことをやっています。
本人が気づいていないうちに、その方たちはジャーナリストとしての活動を始めている、と言えるのかもしれません。