米国で優秀なトップ人材を雇う利点とは: (3)業界関係者の注目度向上

マーケティング面の利点について今回は述べてみたいと思います。それは、業界関係者の自社への注目度を高めることができる、という点です。

なぜ注目度を高めることができるのか?その理由は、優秀なトップ人材は業界関係者から動向を注目されているからです。例えば、最近見かけたケースでは、あるスタートアップの経営陣がそこを辞めて違うスタートアップに転職したのですが、その転身がTwitterで次々に話題にされて、業界関係者にあっと言う間にホットな話題として広がっていきました。こんな風に、優秀な人材の動向には多くの業界関係者が注目しているのです。

では、業界関係者の注目度を高めると、どういうメリットに繋がるのでしょうか?

一つは、アナリストの注目度が高まることでPRがやりやすくなるというメリットが挙げられます。以前ブログに書きましたが、米国市場におけるPRの一つの特徴として、アナリストの影響力が日本に比べてかなり大きいという面があります。米国市場では、アナリストはメディアや顧客に対して大きな影響力を持っているのです。そのため、アナリストの注目度が高まって自社に有利な発言をしてもらえるぐらいになると、大きなPR効果が望めます。

次に、パートナー各社の注目度が高まると、提携によるソリューション(orホールプロダクト)構築がやりやすくなるというメリットが挙げられます。事業立上げ当初はリソースが大きく不足していますので、提携がやりやすくなるというのは大きなメリットになります。

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ここまで三回に渡って、米国で優秀なトップ人材を雇う利点について述べてきました。なお、優秀なトップを雇う際に気をつけなければならない点というのももちろんあると思いますが、それらについては記事では触れませんでした。そのうち書いてみたいと思います。