起業の場所が、シリコンバレーから世界各地に移動しつつある?
Robert Scoble氏が、起業場所のトレンドについて、非常に興味深いブログを書いています。本日はこの記事を紹介してみたいと思います。
Scobleizer | Rackspace's Startup Liason Officer
Scoble氏は、シリコンバレーでの起業には以下のメリットがあると言います。
- 資金を得やすい
- PR(Public Relations)を行いやすい
- 人材を得やすい
- 弁護士などのビジネスインフラが整っている
- アントレプレナーシップに溢れている
しかし、その一方で以下のポイントをトレンドとして挙げ、今や、シリコンバレーだけが起業の場所では無くなりつつあると主張しています。
- クラウドによって世界各地の誰もがインフラを使えるようになった
- ブログ、Twitter、Youtube等によって、世界のどこからでもPR(Public Relations)できるようになった
- (クラウドなどにより)起業に必要な資金が非常に少なくなってきている
- 技術的人材が世界各地に育ちつつある
- 世界各地で法人税を減免するところが出てきている (VancouverやIreland)
実際、この様な動きを察して、シリコンバレーのベンチャーキャピタルがシリコンバレー以外への投資に眼を向け始めたり、Plug-and-playのようなインキュベータが世界各地への進出を検討していたりするそうです。
Scoble氏は、今後数年間でこのトレンドは加速するだろうと述べています。
私も米国で働いていますが、この様な流れを確かに感じます。最近、新しいベンチャーをウォッチしていると、ユタとか、サンディエゴとか、カナダとか、イスラエルとか、色々な場所から有力ベンチャーが数多く出てきているからです。シリコンバレーがやはり一番多いですが、それ以外の土地でのベンチャーが珍しいとは全く感じません。
クラウドプラットフォームやソーシャルメディアの発展を考えると、Scoble氏の言うように、この流れはますます加速していくのではないかと思います。
ビジネスの立上げ方法さえ間違わなければ、今後は、日本からでも十分世界が狙えるようになってくるのではないかと想像します。